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アトミックスワップで取引所が消える!?モナコインを爆謄させた革新技術とは

アトミックスワップ0

1/20にモナコインがDCRという仮想通貨に対し、アトミックスワップを行うことに成功したというニュースがありました。

この朗報をうけ、
モナコインは大きな値上がりと取引量の増加を記録しています。

アトミックスワップ1
https://coinmarketcap.com/currencies/monacoin/

1月中旬の仮想通貨暴落以前の値を更新する形で値を上げていますね。

このことからも、
アトミックスワップというものが市場にとってダイレクトな好材料だったことがわかります。

そこで今回は、
このアトミックスワップとはいったいどんなものなのかを解説していこうと思います。

取引所がいらなくなるアトミックスワップ

アトミックスワップとは、
簡単に言えば通貨同士を直接交換できる機能のことです。

取引所・マイナーといった仲介者を通さずに交換することができるため、取引の高速化といったメリットがあり、仮想通貨の次世代技術として開発が進められています。

他の仮想通貨では、
BTC・LTC・DCR・VTC・VIA間でのアトミックスワップに成功しており、2017年10月にはBTCとETH(イーサリアム)とのアトミックスワップが行われています。

アトミックスワップによって期待されるメリットとしては

・異なる仮想通貨同士の直接の取引
・第三者の仲介の省略
・取引速度の向上
・不正取引の減少

が挙げられています。

この未来的な技術の内容を簡潔に言いますと、
ユーザー間だけで成り立つ暗号化されたスマートコントラクトテクノロジーです。

イーサリアムで活用されているスマートコントラクトという技術については、下記の記事で解説しています。



アトミックスワップの仕組み紹介

スマートコントラクトという言葉からもわかるように、
アトミックスワップは条件がそろわないと取引が実行されないように設計されています。

具体的に見ていきましょう。

例えば、
AさんとBさんがBTCとLTCを交換する場合、

1.
BTCを送るAさん側が、適当な数字Mを作ります。その際、Mを暗号化したハッシュ値Hを取得。このハッシュ値を基に以下のような条件を設定します。
Mから取得できるHが一致する。
②LTCを送るBさんの秘密鍵による署名がある。

2.
LTCを送るBさん側も同様に、数字N・ハッシュ値Gの作成、条件設定を行う。条件は以下。
Nから取得できるGが一致する。
④BTCを送るAさんの秘密鍵による署名がある。

3.
AさんがLTCを取り出すためには、数字MAさんの署名を送らなければならない。
→条件④の達成

4.
BさんがBTCを取り出すためには、数字NBさんの署名を送らなければならない。
→条件②の達成

5.
Aさんは数字Nからハッシュ値Gを取得する。
→条件④の達成+条件③の達成=LTCの取り出し成功

6.
Bさんは数字Mからハッシュ値Hを取得する。
→条件②の達成+条件①の達成=BTCの取り出し成功

7.
取引成立。

アトミックスワップ

※ハッシュ値とは不可逆な暗号のこと。ここでいうと、Mから特定のハッシュ値を得ることはできるが、ハッシュ値から数字Mを取得することは暗号学的に不可能である。

おおよそ以上のような流れでアトミックスワップによる取引は成立します。

もし「秘密鍵による署名」の意味がよく分からない場合、こちらの記事内にて解説しています。仮想通貨取引では基本的な内容ですので、ぜひともご参考ください。

ポイントは両者に与えられた二つの条件を同時に満たすことですね。

また追加の条件として、
何らかの問題で数字M、もしくは数字Nが送られなかった場合に備えて、資金が宙に浮くことを防ぐためにタイムアウト(時間制限)の条件が与えられています。

こうした流れにより、
P2Pで構築されているブロックチェーン同士の繋がり、つまり中央集権的な要素(取引所など)を排除したブロックチェーン・ネットワークが完成するのでは、と期待されているのです。

アトミックスワップは良いことばかりではない

このようにいいことづくめのように見えるアトミックスワップですが、まだ開発中ということもあり現状は課題点も多く散見されます。

まだ取引が低速

冒頭のメリットと矛盾しているように思えますが、
それは期待されているものであって現状はまだまだ遅いです。

基本的にアトミックスワップの取引処理はオフチェーン、
つまりブロックチェーン外で処理されているので、ビットコインの送金詰まりといった影響は受けません。

しかし、
「アトミックスワップの取引をしますよ。」という承認を得るのはオンチェーンでの処理です。

これを「ペイメントチャネルを開く」というのですが、
ペイメントチャネルを開くというトランザクションの承認にはブロックチェーンのブロック生成時間がダイレクトに影響してしまうのです。

手数料が高い

上記のようにペイメントチャネルを開くのはオンチェーン処理のため、
その際にマイナーに支払う手数料も無視はできません。

特にビットコインの場合は送金詰まりによる手数料高騰の影響で、少額の取引が現実的ではなくなっています。

このほかにも、
アトミックスワップは技術的に限られた仮想通貨間でしかやり取りすることができないといったデメリットも抱えており、個人が実用面でアトミックスワップを利用することは考えにくいのが現状です。

アトミックスワップ3

こうしたデメリットを克服するべく開発が進められているのですが、「これならリップルが提言しているILP技術によるRippleNetの方が現実的じゃない?」と素朴に感じてしまいます。

こちらもまだ開発中であり、
そんな簡単な話ではないのだろうとは思いますが、アトミックスワップはあくまで仮想通貨同士のやり取りを想定したものです。

円やドルといった通貨との交換の壁は取り払えないため、仮想通貨に参入するハブとしての取引所の役割は消えないと思います。

それならば、
ILPで全部繋げちゃえば・・・?と考えるのは浅はかかもしれませんね。

おそらく、
ブロックチェーンを基盤にした仮想通貨同士の取引はアトミックスワップによって、その他の通貨の流動性はILPによって、というように住み分けされていくのが現実的な答えでしょう。

それでは、

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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